伊勢和紙用ICCプリンタプロファイル
(記述が不完全な点はご容赦ください。お気づきの点はどうかご指摘ください。)

大豐和紙工業株式会社
代表取締役 中北喜得

カラーマネージメントの知識をお持ちの方は、伊勢和紙用のICCプリンタプロファイルを作成しましたのでご利用ください。ただし、実際に私が使用しているプリンタ用のICCプロファイルしか作成できません。ICCプロファイルを作成したプリンタは、こちらをご覧ください。

ICCプロファイルはあくまで便宜のためにご提供するもので、印刷結果を保証するものではありません。随時改良したICCプロファイルをアップロードすることがありますが、その際旧版のICCプロファイルの保存はいたしません。また、改訂版の作成・公開をお約束するものでもありません。(もちろんご意見を頂戴しましたら参考にさせていただきます。)

ICCプロファイルの作成は「伊勢和紙Art」雪色 (225μm) の滑面についてのみ行っています。たとえば、とりのこ色の紙に印刷した場合は印刷結果が異なりますが、それは「当然に違うもの」として捉えております。したがって、とりのこ色用のICCプロファイルを作成してニュートラルな印刷を目指す、という風には、現在のところは考えておりません。

[A. ICCプロファイルを使用する目的]

画像の持つ本来の色調を、伊勢和紙の上に再現すること。

デジカメ・スキャナ・ディスプレイ・プリンタなどの機器、印刷用紙などのメディアにより、色の再現可能な範囲は異なります。カラーマネジメントを行う目的は、画像の見た目の色が大きく変化しないように、再現能力の違う機器間での色データ受け渡しにうまく折り合いをつける、ということに他なりません。これは、直接的に色を合わせるということとは異なり、たとえば複数のプリンタを使い分けると、それぞれのプリンタの個性は明確に現れてきます。画面の色とプリントの色が一致したように感じるとすれば、それは、データ受け渡しがうまくいったことの反射的利益にすぎない、のかもしれません。

[B. 使用方法]

画面上で、画像を、印刷したい色調、コントラストに整える。
(画像を扱うときは、Solid Grey Medium など無彩色のデスクトップをお奨めします。)
印刷時に、アプリケーション側で、伊勢和紙のICCプロファイルを選択する。
プリンタ側は、色補正なしで印刷する。

[C. 使用するソフトウェアの例]

Adobe Photoshop 6.01 / 7.01 / CSシリーズ / Elements 2.0以降
Adobe Illustrator 9.02 / 10.03 / CSシリーズ
(いずれも、カラー設定でカラーマネジメントを使用する設定にしてください。初めて、カラー設定を変更される場合は、元の設定を正確にメモしておかれることを、強くお奨めいたします。元に戻せなくて、今までの色が出せなくなったとしても、誰にもその責任を求めることはできません。)

Mac OS X をお使いの場合は、ColorSync ユーティリティで、「装置」のページから「プリンタ」を選び、お使いになるプリンタの「現在のプロファイル」を置き換えることにより、上記以外のアプリケーションでもプロファイルの適用が可能になるようです。お試しください。

[D. 前提とする画像の例]

Adobe RGB (1998), sRGB IEC61966-2.1 などのプロファイルを埋め込んだRGB画像

(カラースペースを統一しておく方が、さまざまな画像を扱う場合に混乱しないという趣旨でこのように書きました。特に、他の人と画像ファイルの受け渡しをするような場合には重要な要素です
日常的には、より帯域の広い Adobe RGB (1998) を使用して作業し、WEB 用画像は sRGB IEC61966-2.1 に変換する、ということが一般に推奨されているようです。
もっとも、カラースペースを特定、推定できるのであれば、どのような画像であってもプリンタプロファイルの使用は可能です。まずはお試しください。)

[E. 画面設定の例]

5000K (200MIRED) または 6500K(153MIRED) にキャリブレート

画面で見える色を... というからには、画面の特性を調整しておくことは大変重要なポイントです。多くのCRTディスプレイやLCDディスプレイは、出荷時に9300K(107MIRED) の色温度に調整されています。これはかなり青い色です。ポジフィルム用・オフセット原稿確認用などの標準光源は5000K (200MIRED) なので、ディスプレイの色温度もこの5000K (200MIRED) に調整することが推奨されています。

慣れるまでは5000K (200MIRED) の画面はかなり赤っぽく感じることと思います。6500K (153MIRED) 程度の方が自然に感じられるようなら、それでもよいと思います。

(液晶画面は、バックライトの色が6500K付近なので、6500Kに設定することが最も帯域広く色を再現できる、という情報もあります。また、Adobe RGB(1998) も sRGB IEC61966-2.1 も、いずれも白色点は6500Kだという情報もあります。印刷のみの時代から WEB画像を意識せざるを得ない時代になってきたので、6500Kが有利だという意見も聞きます。)

[F. 室内の光源]

画面に当たる光、プリントした画像に当たる光、この色温度も 5000K (200MIRED) に合わせれば、より正しいプリントの評価ができます。高演色AAAと呼ばれるグレードの蛍光灯を使用すれば、かなりなだらかなスペクトルで光を発します。5000K (200MIRED) なら日中の外光の色温度とも一致するので、常に同じ基準で色を見ることができます。

(液晶画面を6500Kに調整した場合は、室内の光源も6500Kに合わせましょう。)

蛍光灯の種類と色温度の目安
クール 7200K (138MIRED)
昼光色 6500K (153MIRED)
昼白色 5000K (200MIRED)
白色 4000〜4500K (250〜222MIRED)
温白色 3500K (285MIRED)
電球色 2700K〜3000K (370〜333MIRED)

[G. ダウンロード]

Brother Canon EPSON HP 各社のプリンタについて、用紙の種類・印刷品質 別にプロファイルを作成しました。
MacBook Pro 15inch Retina Display Model (2.7GHz Intel Core i7) / OS X 10.8.2
x-rite i1Profiler (1.4.2) / i1iSis

[H. ICCプロファイルの配置]

Mac OS X の場合: (Home)/Library/ColorSync/Profiles/
Mac OS 9 の場合: システムフォルダ:ColorSync プロファイル:
Windows の場合: (Windowsのシステムフォルダ)\system32\spool\drivers\color\

以上の場所にプロファイルを配置して、ICCプロファイルを使った伊勢和紙印刷をお楽しみください。

[I. ご参考: x-rite i1Profiler でできること]

測色器で画面の色を測定し、目的の色温度に応じた画面のプロファイルを作成すること。
インクジェットプリンタなどのRGBプリンタのチャート印刷結果を測色器で測定し、プリンタプロファイルを作成すること。

x-rite i1 シリーズは、伊勢和紙館でもお取り扱いしています。
シリーズの詳細は http://www.xrite.com/ または http://www.i1color.jp/ をご参照ください。

DATACOLOR Spyder シリーズのお取り扱いも開始しました。
シリーズの詳細は http://www.datacolor.jp/ をご参照ください。