各種伊勢和紙の性質とプリント描写の違い

各種伊勢和紙の性質とプリント描写の違い

木材繊維・機械抄き

伊勢和紙Photo(300μm)・伊勢和紙Art(225μm) 雪色 針葉樹繊維100%
伊勢和紙Photo(300μm)・伊勢和紙Art(225μm) とりのこ色 針葉樹繊維100% 、染料
伊勢和紙Photo平織目 (270μm) 針葉樹繊維100% 、填料

伊勢和紙Art・伊勢和紙Photoはプリント用伊勢和紙の標準品。
伊勢和紙用iccプロファイルは「伊勢和紙Art 雪色」の滑面にテストチャートをプリントして測定・作成している。
平織目は「簀の目」が出ないように工夫したタイプ。表面がやややわらかく、描写は緻密。

いずれも針葉樹の木質部からとり出した繊維を使用し、長繊維の性質を損なわず風合い豊かに仕上げている。

木材繊維・靱皮(じんぴ)繊維・機械抄き

伊勢和紙Photo 優美 (270μm) 針葉樹繊維:フィリピン産バショウ=2:1

「伊勢和紙Photo 雪色」の白さと、「伊勢和紙Photo芭蕉」の表現の緻密さを融合して開発した新製品。
扱いやすさと印刷効果で高い支持を集めている。

靱皮繊維・機械抄き

伊勢和紙Photo 芭蕉 (270μm) フィリピン産バショウ100%

機械抄きの中ではもっとも緻密な描写ができる。
地色はオフホワイトで温かい表現が可能。
(ただし、インクの乗りにくい不純成分を完全に除去することができない問題点がある。)

靱皮繊維・手漉き

晒し純楮紙 タイ産コウゾ100%

手漉き伊勢和紙の標準品。よく晒した白い和紙。手漉き和紙入門におすすめ。
手漉きとしては扱いやすく、柔らかい描写に定評がある。

未晒し純楮紙 土佐コウゾ100%

和紙本来の生成の色。和紙の原点ともいうべき存在感は異彩を放つ。
純白でなければ画像印刷に向かないと考えないで、積極的に活用して欲しい。

長毛楮紙 土佐コウゾ100%

コウゾの微細な繊維をあえて洗い流し、長い繊維だけで漉いた透明感の高い逸品。
しなやかな手触りと雲竜が作る表情は、手漉き和紙ならではの高級感を醸し出す。

板張り半草紙 土佐コウゾ:ミツマタ=2:1

ミツマタ特有の緻密な美しさを活かした、薄くて美しい紙。薄いために扱いにくい面はあるが、
大量のインクでもしっかり受け止める受容性を備える。
いかにも伝統の和紙らしい風情で作品制作に彩りを添える。

大直紙 タイ産コウゾ:フィリピン産バショウ=1:2

コウゾの長繊維とバショウの短繊維を配合した絶妙のハーモニー。
柔らかい描写と色乗りの良さを兼ね備えている。表面が特に柔らかいので注意。

伊勢斐紙 風雅 加賀ガンピ: 土佐コウゾ=1:1

繊細なガンピと強靭なコウゾを配合した和紙らしい風格のある逸品。
紙の表情と相まって、重厚な作品作りができる。
純国産原料は、素材と作業工程の信頼性は最高だが高価。

伊勢斐紙 風祥 加賀ガンピ: フィリピン産バショウ=1:1

繊細なガンピと緻密なバショウを配合した光沢感のある和紙。
繊維の特性を引き出して、高精細な表現ではぬきんでた位置にある。

※「斐」は、原料の「ガンピ」のことを指します。

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